神田 日勝
神田日勝(かんだ にっしょう)は、十勝で農業のかたわら絵を描いた画家です。 彼は戦後十勝の鹿追で開拓農家として入植後、32歳の若さで亡くなるまで、絵を描き続けました。彼の作品は、牛や農耕馬、農作物など、身近な生活から題材を選び、独自のリアリズムを追求していきました。日勝が短い生涯の中で遺した作品は、当時の十勝の開拓農家の歴史や文化を伝える貴重な資料でもあり、厳しい現実や人々の奮闘の一端を伝えています。(写真撮影:渋川巌)
詳しく見るここで紹介する「鹿追町」は、北海道・十勝の広大な平野を一望できる町です。豊かな自然に囲まれており、「神秘の湖」と呼ばれる然別湖を有しているほか、国内では唯一の『凍れ(しばれ)』をテーマに掲げた「とかち鹿追ジオパーク」があります。現在、鹿追町は将来像として「愛・夢・笑顔あふれる未来へ~支え合うまち♡しかおい~」を掲げています。鹿追町の豊かな自然と文化を紹介させていただきます。
然別湖など鹿追の自然を象徴する然別エリア。然別湖にはネイチャーセンターがあり、カナディアンカヌーやシーカヤックといった水上のアクティビティから、川辺や苔の森をネイチャーガイドとともに散策するプランなどがあります。鹿追の自然を知りたいなら、ぜひ然別エリアへ。
鹿追町のなかでは隠れた名所の瓜幕エリア。乗馬体験とパークゴルフができる珍しい「道の駅うりまく」や鹿追町の開拓の歴史を感じられる「瓜幕駅舎跡地」があります。そして鹿追町が力を入れているバイオマスを活用した発電を行う2基の「バイオマスプラント」のうちの1つが瓜幕エリアにあります。
市街地エリアでは有名な飲食店から美術館など鹿追町の食と文化を知ることができます。飲食店では「煮込みジンギスカン」発祥の店である「大阪屋」や鹿追そばを楽しめる「そば処しかめん」。美術館には馬や農耕のくらしを描き続けた神田日勝の絵画を飾る「神田日勝記念美術館」や「福原記念美術館」などがありますので、鹿追町に行くならまず、市街地エリアをオススメいたします。
農業廃棄物や家庭ごみなどの有機物を微生物に分解させ、発生したガス(バイオガス)を集めてエネルギーとして利用する施設です。バイオガスは、主に電力や水素の生成に使われ、そのエネルギーは暮らしや新たな産業に繋がります。
これらの廃棄物はバイオガスプラントで有用な資源に変わります。処理とリサイクルを通じて、環境への負担を減少させ、廃棄物の量を削減します。
バイオガスの生成と利用により、化石燃料の使用が減少します。これにより、温室効果ガスの排出が抑えられ、地球温暖化の進行を遅らせる効果があります。
地域で発生する廃棄物を、地域内で処理・利用することで、資源の循環が効率化し、経済的・環境的なメリットをもたらします。
太陽光発電と地中熱を活用しCo2排出削減と災害時の電力供給、そしてエネルギー節約を実現。「完全自家消費型自営線マイクログリッド」を構築した先進的プロジェクトです。
詳しく見る鹿追町環境保全センターでは、余剰熱を利用してチョウザメの飼育やマンゴーの栽培を行っています。発電をする際に発生する熱エネルギーも余すことなく活用することは、循環型社会の実現の一端を担っています。
国内唯一の家畜ふん尿由来のエネルギーで水素を作り出しています。そして2017年に水素ステーションが設立されました。水素自動車や水素フォークリフトなど低炭素のエネルギー社会の構築に向けて、新技術を積極的に取り入れています。
とかち鹿追ジオパークとは、鹿追町の全域をエリアとし火山と寒冷な気候が作った地形や生態系が特徴のジオパークです。
鹿追にそびえる山々の大半がかつての火山活動によって誕生しました。また平野部に広がる畑の大半も火山灰によって作られた土でできています。このように火山は、鹿追に多様な地形や秋の実りをもたらしてくれています。
「凍れ(しばれ)」は凍てつく寒さを表現した北海道の方言です。鹿追町は北海道内でも特に寒い地域に位置しており、過去から続く凍れは、鹿追に特徴的な地形や生態系をもたらしました。その代表が夏でも冷たい風を吹き出す風穴地帯です。風穴地帯の地下からは、は日本最古の氷を含む永久凍土が見つかっています。
かつての火山活動と凍れる大地は、生態系の宝庫と呼ばれるほどの豊かな命を育んでいます。火山が川を堰き止め誕生した湖では、独自の進化を遂げたミヤベイワナが生息し、山中に広がるひび割れ崩れた溶岩がゴロゴロとしている地形には寒い時代に北海道に渡ってきたエゾナキウサギが今でも暮らしています。
湖の宝石と呼ばれる美しい魚
ネズミに見えるけどウサギだよ。
森に暮らす日本最大のキツツキ
プロジェクションマッピングや触れる展示でジオパークを分かりやすく解説。見て触れて学ぶ体験は大人も子どもも楽しめる展示となっています。
詳しく見る「カムイノミ」とは「神々の祈り」という意味です。鹿追にはアイヌの伝説として然別湖に白蛇姫がいると信じられています。年に一度、白蛇姫を呼び起こし豊穣の祈りをささげるのです。「白蛇姫舞」を踊り、ムックリの演奏などが行われます。鹿追町を代表する伝統的なお祭りのひとつです。
毎年7月に開催される然別湖周辺のアイヌの伝説に由来し白蛇姫を祀るお祭り。伝説によれば、湖の守り神として知られる白蛇姫が湖の水を豊かにし、周囲の生態系を守るとされています。 アイヌの伝統的な衣装に身を包んだ参加者が湖畔に集まり、踊りや音楽、神事が執り行われ、神聖な湖を讃える儀式も行われます。豊かな自然と人々の生活と文化が繋がる重要な祭事です。
詳しく見る神田日勝(かんだ にっしょう)は、十勝で農業のかたわら絵を描いた画家です。 彼は戦後十勝の鹿追で開拓農家として入植後、32歳の若さで亡くなるまで、絵を描き続けました。彼の作品は、牛や農耕馬、農作物など、身近な生活から題材を選び、独自のリアリズムを追求していきました。日勝が短い生涯の中で遺した作品は、当時の十勝の開拓農家の歴史や文化を伝える貴重な資料でもあり、厳しい現実や人々の奮闘の一端を伝えています。(写真撮影:渋川巌)
詳しく見る「新地球学」は”Think globally, act locally(地球規模で考え、地元で行動する)”をベースに、地球規模の課題についての正確な情報を吸収し、主体的な発想と協働能力を養い、地域の未来への貢献を目指します。新地球学は、鹿追町の若者に持続可能な地球社会の形成に向けた視点と能力を育む重要な教育の一翼を担っています。
一貫した教育が目指すのは「主体的な学習者の育成」。「覚える学び」から「自分で考え、解決する」スタイルを教育のベースとしています。主に英語教育や異文化理解、鹿追町の自然を生かした環境教育を軸に主体的な学習者の育成に努めています。
「地球コミュニケーション」は、環境教育と国際交流を組み合わせたプログラムです。地球の豊かさや持続可能性について学びながら、地域や異文化との交流を通じて相互理解を深めます。カナダの姉妹都市にショートステイするプログラムも!異文化理解と実践的な英語力を身に着けることができます。